2019年12月31日火曜日

Ari-changの「よく聴いた音楽2019」

皆さまこんばんは。
令和元年12月の大晦日、いかがお過ごしでしょうか。
毎年恒例、LA CALIFORNIAメンバーによる年間ベスト紹介です。
2019年もいろんな音楽との出会いがありました。
今年買ったCD・レコードの中から特によく聴いた10枚です。

パソコン音楽クラブ / Night Flow
今年は、La California企画で
4月に岡山DELETEにお越しいただいたパソコン音楽クラブ。
お越しいただいた経緯は以下の通りなのですが↓
(tofubeatsさんにいいねされたのが嬉しくてスクショ)


ほんとに夢が広がりんぐでした…(感謝)。
さて、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのパソコン音楽クラブの最新作、
アルバム通して夜の街の色や、空気感、温度、時間の流れなどが表現されていて
本当に素晴らしいです。インスト曲なのに聴いてると絵が浮かぶというか。
歌モノも、例えばM7「Time to renew」という曲の歌詞が「そしてまた」で始まる所とか、
女性Vo.の一人称が「僕」な事とか、1オクターブ違いのハモリとか、
めちゃくちゃ考えられているのか、サラリと出来てしまうのかわかりませんが、凄いセンスを感じました。
パソコン音楽クラブ / reiji no machi


長谷川白紙 / エアにに
パソコン音楽クラブ「Night Flow」のM9「hikari」でゲストボーカルとして参加していた
長谷川白紙さんの1stフルアルバム。
去年の年間ベストでもEP「草木萌動」を挙げましたが、今作も脳が揺さぶられました。
凄まじい情報量の音の中に歌声が一本すぅーっと美しく通っていて、
特にM7「悪魔」~M8「いつくしい日々」は、曲に没頭して曲の間何も手に付かなくなるので
運転中聴かないようにしていたのですが(最近ようやく車で聴けるようになりました)、
何度も聴いているとM10「ニュートラル」が本当にすごい。
鼻歌みたいに簡単に歌っているのですが、いざ鼻歌で歌ってみるとこれが歌えないんです。
メロディーがどこ行っちゃうの~~とふわふわ宙を舞ったと思うと
元の場所にふわっと何事もなかったかのように戻っている。
リリース時20歳!!!恐ろしいほどの才能!!!今年は初めてライブも見ることができて
感動でした…
タイトル「エアにに」は「妖精のエアと死のワルツ」に関係あるのかないのかいつか訊いてみたい気もします。
長谷川白紙 / あなただけ


NOT WONK / Down the Valley
NOT WONK3枚目のアルバム。
1stアルバムが出てすぐぐらいの2015年に福山で彼らのライブを初めて見たのですが、
若いのに青臭さを全く感じない、なんだか化け物を見ているようで
めちゃくちゃ興奮したのを覚えています。
その後、しばらくライブを見る機会がなかったのですが、
去年の全感覚祭で彼らのライブを見て、全身鳥肌が立ったのが、
7インチにもなったM6~M7「Count / Elation」。
NOT WONK / Count/Elation
その曲も入った3枚目のアルバムがavexから出るというのも驚きでしたが(LPはkilikilivillaから出ています)、
M1「Down the Valley」が朝のラジオで流れてたときは嬉しかったなあ。
アルバム通して、パンクの熱とはまた違う熱さのようなものを感じたのですが、
某インタビューで「ソウルとパンクの繋ぎ目をなだらかにするというのが今回テーマにあった」と話していて、
あー、この感じはソウルだったのかと腑に落ちたような気がしました。いつか彼らの地元でライブが見たい!!
NOT WONK / Down the Valley


WHITNEY / FOREVER TURNED AROUND
最高過ぎたデビューアルバム「Light Upon The Lake」から3年。
前作ほど騒がれてはいませんが、今作めちゃくちゃ良かったです。
ローファイサウンド、心地良いハーモニー、メロウなメロディー、
暖かい毛布に包まれるようで心の底から癒されます。
WHITNEY / Valleys (My Love)


Girlpool / What Chaos Is Imaginary
前作「Powerplant」が素晴らしかったので今回も楽しみにしていました。
リリースされてジャケットを見て「?」聴いて「?」
あれ?男性の声?女性デュオだったんじゃ…?全く知らなかったのですが、
トランスジェンダーとしてカミングアウトをしていたとのこと。
ホルモン療法による歌声の変化を経ての最新作、びっくりしたけど、アルバムは前作から引き続きローファイでドリーミーなインディーロック。めちゃくちゃよかったです。
Girlpool / What Chaos Is Imaginary


Young Guv / I & Ⅱ
去年の年間ベストにも挙げた「2 SAD 2 FUNK」のときは心地よいチルウェーブだったのに、
急にどうしたのBEN COOKさん…。
このYOUNG GUV、私の大好きなYACHT CLUBの方で、さらにFUCKED UPってハードコアバンドもやってるらしく、同一人物が作ってると思えない。って去年も書いたんですが、今年はインディーポップ〜パワーポップ!
しかもこれ、今年リリースした2枚のアルバム「GUV I」「GUV II」を一作品にまとめた編集盤+デモ2曲入り。
どれだけいい曲が書けるんでしょうかこの人は。やっぱり天才…。
Young Guv / Patterns Prevail


片想い / LIV TOWER
片想いを聴いていると、踊りたくなって元気が出てきて、生きるよろこびみたいなものを感じられるのですが、今作は特にそれが前面に出たアルバムだなあと。
M5「お~い!生きてるぞ~!」ってタイトルからしてそうだし、
「2019年の僕たちは泣いたり笑ったりたくましく生きています」と歌うM10「2019年のサヨナラ (リリーへ)」も泣けるし、そういえばM4「ひのとり」も永遠に生き続けるんだった…シンさん復活、本当に良かったです(涙)。
片想い / 2019年のサヨナラ (リリーへ)


キャロル&チューズデイ / Kiss Me/Hold Me Now
今年放送されたアニメ「キャロル&チューズデイ」。
人類が火星に移住し、AIが音楽を提供するようになった時代に、
2人の少女が協力して音楽を生み出しながらミュージシャンを目指すという内容も面白かったですが、
何より主題歌や劇中歌の参加アーティストがめちゃくちゃ豪華で、毎週楽しみに見ていました。
中でもEDテーマの作詞・作曲・編曲がBenny Singsで、めちゃ良くて今年何度もDJでかけました。
キャロル&チューズデイ / Hold Me Now


星野源 / Same Thing
間違いなく誰が見ても日本を代表するアーティストになった星野源さんですが、
この配信限定シングル、Superorganism、PUNPEE、Tom Mischとコラボするなんて!!
好きなことを貪欲にやっている感じが本当素晴らしいなと。
Spotifyでプレイリスト公開してたのも良かったですね。
星野源 / Same Thing


椎名林檎 / 三毒史
5年ぶりのフルアルバムでしたが、やっぱりこの方は凄い。
某音楽番組で「なるべく一人称として聴いてもらえるようアルバムは曲と曲の繋ぎ目から作る」
「キーやテンポや拍子の繋がりを大切にしている」って話をされてて、
このアルバムも1つの物語として展開していく感じが素晴らしいです。
昨今、アルバム1枚通して聴くという聴き方だけでなくなっているけど、
これは丸々1枚聴いて一つの作品だと思いました。
「不幸だった訳がわかっている今は損しただなんてまるでおもわない。あの世でもらう批評が本当なのさ」
の歌詞に何度となく救われています。
椎名林檎とトータス松本 / 目抜き通り


思いのほか長くなってしまいました。
10枚に入れてないけど良かったという曲も含め、
Spotifyでプレイリスト(順序関係なく思いつくまま好きな曲を入れただけ)を公開してますので、
https://open.spotify.com/user/gyj8ewd9i0hgau3jkunamxtzv/playlist/5k2JxVXSrRGkPfGORjtsgr?si=aEOq-T4AS9i49bA2EQbz2A
こちらもよろしければ是非。

その昔は、ラジオやテレビの音楽番組や、雑誌やライナーノーツや、CD屋やレンタルショップでいろんな音楽を知って、
これめっちゃいいんよ!って友達とかにカセットテープやセレクトCD作って貸し借りしあってましたが、
便利ですよねSpotify。

オススメが芋づる式に繋がって、個人で探してたんじゃ絶対たどり着けなかったであろう音楽と出会うことができるし、
アーティストさんや友達のプレイリスト聴くことができるし。

結局フィジカルで欲しいやつは結局買うんですが。
でも、この先どんな未来になるんだろうなとわくわくします。
来年はどんな音楽と出会えるでしょうね。楽しみです。
それでは皆様、良いお年を。

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